没案1

裏通りの或る広場はすっかり陽が落ちていて、私はその広場で彼女を待つことにした。 広場を少し歩き回り、心の落ち着かないのと緊張とを無理にでも押し倒そうとした。 少し離れた所にある二十数回建ビル群の銀の輝き、電燈の光でライトアップされている木の…